ムスメとハハの365日ニッキ

2018年 高校受験を迎えるムスメとそのハハのニッキ。

そこそこの出来の子の親の苦悩。

ムスメが赤ちゃん時代から親しくしているママ友がいるのだが、そこのお子さんとは小中学校は別々になったものの、現在同じ塾の同じクラスで机を並べている。

そのママ友が、やはり同じ塾にお子さんふたりを通わせていた先輩ママに受験話を聞く機会があると言い、何か聞きたいことがあれば聞くよ? と申し出てくれたので、経験者に是非聞きたいと思っていたことをいくつかぶつけてみた。

 

現在高校生になっているふたりのお子さんは、聞くところによるとどちらもとても優秀。ただおふたりとも高校入試では思うような結果を出せず第一志望の高校にいるわけではないらしいが… そのあたりも踏まえて聞きたいことはあった。

そして優秀なお子さんたちとともに高校受験を乗り越えたお母さんからは、こちらの疑問を余すことなく答えてくれると期待したのだが。

 

思いがけず返ってきた答えは

『良く知らない』

『こどもたちはわかっているかもしれないから聞いてみる』

といったものが多く、かつ、それはちょっと違う… という回答まで含まれていた。

 

おそらく… お子さんたちが自律しており、親が積極的に関与する必要がなかったのだろう、という印象。

 

 

また、この週末は塾の入試イベントに参加したムスメたち。

たまたま塾のおともだちが数人、翌日わが家に立ち寄る機会があったので、さぞかし受験スイッチ入ったでしょう? と聞いてみた。

 

「入った! やっぱり勉強しなきゃな、と思った」

と声をあげたのは、学校では優等生として名を知らしめているおともだち。入塾したのは中2の冬期講習からなので、塾での本領発揮はまだこれからだと思われるが。

「でもお母さんにそう言ったら、まぁそんなに頑張らなくてもいいんじゃない? って」

 

そのお母さんは会えば多少の雑談くらいはする仲だが、本当にいつも余裕を持ってお子さんと接しているのだ。

ちなみにそのおともだちのお姉さんは中3になって入塾してくるや否やすぐさま上位に躍り出て、出願直前まではトップクラス校:B高校を受験する予定だったものを、塾の先生に懇願されトップ校:A高校にギリギリで変更。そしてA高校の上位コースで合格 という、この塾内での逸話の持ち主である。

 

「勉強しなさい、とは言ったことないのよねぇ。ふたりとも時期がきたら言わなくても勝手にやってるから」と、穏やかに微笑みながら言う。

そして周りのハハたちは『羨ましいわ〜、そんなこと言ってみたいよね?!』と。

 

 

親としての器量の違いなのか。

こどもの出来(学力+自律性)によるものなのか。

 

ムスメが中学生になってからというもの、自分なりにかなり入れ込んできて、この先さらに必死になりそうなハハであるが、なんとなく惨めな感情が漂った。

そんなつもりはないが、心のどこかでやっかみがあるのだろうか。

 

ムスメは、努力しなくてもトップを突っ走る天才ではないし、誰に何を言われなくても努力して成果を出す秀才でもない。

ただ、地頭なのか、幼児期からの学習の効果なのか、まぁそこそこは出来るクチだとは思う。この “そこそこ” が曲者で、親は期待を捨てられないのだ。

 

まだ、春。先は長いが、既に苦しみは始まっている。

いざ、出陣。

ムスメの塾で “いざ、出陣” 的な中3生向けのイベントが開催された。

部活のあと、面倒臭いなぁ… という様子で出掛けて行ったのだが、帰宅するや否やイベントの内容を聞きもしないのにペラペラ話し始めたことをみると、それなりに刺激を受けて帰ってきたようだ。

 

塾側からは、

・内申点は3年の評定のウエイトが高いので、定期考査対策を大切に

とか

・1学期は中3のカリキュラムをしっかりおさえていくことと、苦手教科や各教科苦手単元の基礎固めを

などといった、割とありきたりの話がされたとともに、先輩方の合格事例についても語られた模様。例えば中3のこの時期、模試の偏差値が○○だったが、△△や□□の取り組みをして●●まで偏差値が上昇し、××高校に合格、など。

 

そのなかでも最も刺激を受けたのは、その事例の中のひとりの先輩から生の声を聞けたことだったようだ。

中2途中までこの塾に在籍し、中2では上位クラスに入り別校舎へ転籍するも、ハードな部活との両立ができなくなりいったん退塾。中3になってから再入塾するも上位クラスにはもう入ることができず、この校舎で地道に受験勉強を開始。部活を10月まで続けそのあと猛然と追い上げ、遂には公立トップ校に合格した、という先輩。

部活との兼ね合いで受験勉強の開始が遅れ、11月の模試では志望校合格ラインまで80点/900点満点 足りない、E判定。その後もほぼE判定以外みることはなかったというのだが。

それでも、塾から与えられた課題をすべて、わかるまで何度もやり、わかるまで何回でも質問にきて、入試を迎える頃には完璧に仕上げていったことが合格に繋がったそう。

 

秋からの半年弱、どれほどの勉強をしたのか想像を絶するし、素晴らしい集中力をもったお子さんだと思う。

また、入試に精通しそのために必要なカリキュラムを提供する塾から与えられた課題をとことんやり抜く、というやり方にも激しく同意する。

 

ただ、ムスメの話をひととおり聞いたあとで、ハハは言った。

秋からの追い上げでそこまでの成績急上昇を望めるのは稀な例で、秋からでもなんとかなる、とは思わないこと。

秋からは大抵の中3生は勉強するのだ。誰もが右肩上がりの状況のなか、さらなる傾斜で成績を上げていくというのは並大抵ではない。だとすれば、それ以前にベースを固め積み上げている者が有利になるのは言うまでもないのだ。

 

しかしながら、その先輩の『コツコツ積み重ねるしかない』という言葉は効いた模様。

普段、部活→塾から帰ると、渋々勉強しようにも疲れからか不機嫌になることが多いのだが、この日は文句も言わず粛々とやるべきことをやっていた。

 

さて、この好影響はいつまで続くか。

 

そして計ったかのようにこのタイミングで返却された公立判定模試の結果。

中2の終わりで受けたときより落としており、現時点での志望校の上位学科E判定普通科B判定。前回は確かそれぞれB・A判定だったか… この塾の模試は判定の幅が狭いし(数点差で判定が変わる)その結果に一喜一憂する必要はなかろうが、“このままでも普通科なら大丈夫だろう” と思って油断しないことが肝要。周りも勉強し始めるのはこれからなのだ。

 

やはり問題は社会。正答率3割。知識量が問われる教科なので点数が取れるようにするには着実に努力するしかない。

そして数学。この地域の上位校の公立入試で採用される問題は、私立難関校のそれより難易度が高いと囁かれるクセモノ。そのレベルには到底到達しないことが露呈された。

 

これを機に出陣するのだろうか… ムスメは。

中間テスト対策授業開始。

ムスメの塾、昨日から中間テスト対策授業が始まった。

 

早すぎる…

 

確かに今年はムスメの中学の中間テストが5/11・12と、日程的にもかなり早めに設定されているのだが。

理由はそれだけでなく、ゴールデンウィーク中は塾は休みになるのだ。こういうところ、大手塾は融通がきかない。

対策授業は約2週間で、4/20〜27、5/8・9。そして平常はテスト直前の土日に行われる6時間特訓なる勉強会も日程が確保できず日曜の1日だけ。

 

4/20って、新学年の授業が始まってたった10日。大した進捗もない状態でなにを対策するのか?

とはいえ学校の授業とてこの先10日あまりでテストに突入するのだから、今回はとても狭い範囲でテストが行われることになる。教科によっては復習問題を出すと宣言されているものもあるらしいが、それって定期テストの主旨に合っているんだろうか。

 

ま、勉強する範囲が狭いということは、さぞかし深くとことん勉強できることだろう… とムスメに茶化してみる。

いやはや、いよいよ中3として初めての定期テストを迎えることになるのだ。これまで内申点で苦労してきているが、3年生の内申点の配点は1・2年のそれの3倍だ。どうか全教科100点を取るくらいの心意気で挑んでほしい。

 

塾から帰ったムスメ、案の定、

「数学なんてやることない。あっという間に課題が終わって手持ち無沙汰だった」

という。

与えられた課題が終わってしまったのなら追加でなにかもらうとか、自習というならテスト範囲外の勉強をして良いか聞いてみるとか、なんとかすれば良いのに。

時間が勿体無い…。

社会の勉強方法は見直しが必要。

またひとつ、併願校の候補に入れている私立高校の説明会の日程が公表されていた。メルマガに登録すると適宜入試に向けての情報が配信されるというので、登録してみた。

ちなみに、親子の名前はもちろん、学校名と塾名まで書かされた…

が、地域ではそれなりに評価されている学校たるもの、個人情報の取り扱いには十分注意が払われていると信じ、学校名や塾名を書かせるということは今後の事前相談などに結びつくものだろうと、希望的観測を抱きつつ。

 

 

否が応でも受験に向けての準備が始まろうというなか、ボチボチ始めた 苦手教科:社会 の家庭学習だが、やってみると早速問題が露呈してきた。

 

ムスメにとって最も苦手なのは地理だと考えていたのだが、フタを開けてみるとそれ以上に歴史の散々たる出来が目に付く。

地理に関しては想定通りだが、それでも最近は位置のわからない国が出てくると「どのあたりにある国?」と聞いてきたり、地図で確認したりもしている。知識レベルはそう簡単に上がるものではないが、意識が変わってきただけでも良しとしよう。

しかしながら歴史は、各時代の幕府の初代将軍の名前もおぼつかない。

 

とりあえずはざっくり薄く知識をつけることを目的として、中1・2の地理・歴史の履修範囲をそれぞれ6分割して、重要事項の説明2ページ・基礎知識の確認問題1ページ・基本問題3ページ の構成になった塾のテキストを使って学習していたのだが、ベースの知識がなさすぎて重要事項だけ読み返してもまったく頭に入らないと言う。

うーん・・・・・特に歴史についてはもう少しじっくり取り組む必要がありそうだ。6月初めの第1回学力テストまでにどこまで到達できるかわからないが、地道に各単元の復習を進めていくしかないか。

寝る体力。

今日は土曜参観の振替休日。

朝から部活に行き、おそらく14時前には帰宅していたはずのムスメ。

 

こちらは帰りが少し遅めになり、塾に送って行く19時の5分ほど前に帰宅。

すると…… 完全に熟睡状態ではないか。

 

ハハ「ごはん食べた?」

ムスメ『・・・・・』

「予習動画見てないんでしょ??」

『・・・・・』

「あと5分で出ないと!!」

『・・・・・』

 

寝ぼけており、言葉も出ず。

こんな調子だと宿題すらしてないんじゃないか? だとしたら居残りだ…。

 

 

あれくらいの年齢の子は、驚くほど寝る。放っておくといつまでも寝ている。そして暇さえあれば寝ているような。

ハハくらいの年齢になると、あんなに寝る体力がないのだ(苦笑)

 

 

せっかく夕食におでんを仕込んでおいたのに食べる時間もなく、ムスメはパンを抱えて送りの車に乗り込んだ。

授業参観。

昨日は今年度初の授業参観だった。

 

もちろん学校での様子を見るために行くのだが、

・ムスメへの “ハハは貴女のことを見ている” アピール

・学校(担任)への “こどもの学校生活や教育に関心のある親です” アピール

の意味合いもある。フルタイム勤務のため時間のやりくりが厳しいことも時にはあるが、学校行事には極力参加するようにしている。

かつ、日頃は ママ友とランチ なんて時間もなかなか取れないので、短時間かつ挨拶程度にはなるが、おともだちの親御さんとのコミュニケーションタイムでもある。

 

ムスメのクラスの参観授業は、国語。

この中学校では中1・2は数学、中3は国語で少人数制授業を取っており、教科担当がふたり付いて別々の教室でクラスを二分して授業が行われている。

ちなみに小学校でも算数がそうであるが、こちらは自己申告→教員による調整による、習熟度別のコース分け。中学校は単純に出席番号で分けているだけのようだ。

その少人数制授業を見ていると、生徒たちに課題を与えて取り組ませる間、教員が生徒たちの座席を回って個別に指導をすることもある程度可能。中学校の場合はそのあたりに狙いがあるように思えた。

 

少人数制授業や、電子黒板を使用しての指導など… 親世代とは学校教育も変わっている部分が見受けられる。それに対応していかなければならない教員は大変であろうが。

 

授業参観のあと、PTA役員選出があったが、今年は役員に当たる予定はないので、委任状を提出して早めに退散した。

次回は5月、授業参観にPTA総会に修学旅行説明会を含む学年懇談会の予定。その次は6月、進路説明会。そして7月、個人懇談。3年生の親は休む暇なしだ。

新学年の活気。

所用のため午後から休みを取ったので、ちょうど部活が終わる頃にムスメの学校まで迎えに行ってみた。

 

下校時刻。

大勢の生徒で校門周辺がごった返す。

春から夏にかけては3学年の生徒たちが部活に取り組んでいるから、3年生が受験に向けて早々に下校する秋冬に見るそれよりも随分活気が溢れているように感じる。

 

現在、1年生は仮入部中だが、まもなく本入部となり、と同時に運動部の上級生たちは春の大会を迎える。そこから夏の大会が終わるまでの3ヶ月半は駆け足で過ぎていくのだろう。

部活に明け暮れてきた3年生にとっては集大成となるこの時期。悔いのない部活動生活を望むとともに、この時期部活だけに没頭するか、本格的な受験勉強開始までの地固めをするかは、後々大きな差となって現れるはずだとも思う。

 

 

部活でも1年生を迎えて落ち着かないようだが、初めて受け持ちとなる教科担当の先生もあるためやり方が変わったりで、学習面でも落ち着かないようだ。

おそらく新卒採用の英語の先生がいて、ムスメいわく、

「あまりに説明が下手すぎて、黒板の字も下手すぎて、もうかわいそうになってくるレベル」

だと…

教員って、基本的な仕事は新人だろうとベテランだろうと同じことを求められる という厳しい職業。民間企業に身を置く立場からすると “そんなことは到底無理” なのであるが、子を持つ親としては……。