引退試合。
昨日の引退試合は、惜しくも初戦敗退となり、2年4ヶ月にわたるムスメの部活生活が終わった。
最終的に実力の差を見せつけられたものの、途中追い付き、また離されようともギリギリまで迫り、意地を見せてくれた。
最後の最後でムスメは、異常な暑さで発汗が尋常でなかったこと、また疲労の蓄積で足が攣ってしまい、動けなくなった。
痛みなのか、敗退する悔しさなのか、動けなくなった悔しさなのか。日頃あまり感情を露わにしないムスメが激しく泣いていた。
諦めずに食い下がる姿や、涙するムスメを見ていて、ハハもこみ上げるものを抑えることができなかった。
良く頑張ったと、泣きじゃくるムスメを抱き締めた。
負け惜しみかもしれないが、あの子たちの価値はもはや勝ち負けでは測れない。
昨日も大勢の先輩たちが応援に駆けつけてくれていた。
試合が終わり、穏やかな表情で後輩たちにメッセージを送ると、嗚咽して終わりを惜しんでくれる後輩もいた。
帰宅して、ふと
「高校でも同じ競技をやろうかな」
と言うムスメ。
関わってくれた仲間たち、そして本人のそんな言葉を聞いていると、この2年4ヶ月、部活を通じて経験してきたことはとても意義深く、恵まれた環境で貴重な時間を過ごせたのだなと改めて感じる。
高校進学後への思いをムスメから聞いたのも初めてだったが、それに加えてひとつエピソードを聞かせてくれた。
先日部活で電車に乗って出掛けたとき、同じ車両に、ムスメが志望校としているC高校の女子生徒が居合わせたそうだ。
よく見てみると、ムスメと同じ部活の子たちで、制服ともユニフォームとも違う部の公式着らしきものを着た生徒たちの佇まいからは、きちんとした部なんだろうという雰囲気が伝わってきたらしい。
高校に関してはまだピンときていない部分も多いムスメだが、やはりC高校のことは目指すところとして意識しており、見かけた部活の生徒たちの中に自分が入ることをおぼろげながらイメージしたのかもしれない。
昨日はクタクタになった身体で、同級生たちと慰労のラーメンを食べに行き、また地元の夏祭りを楽しんでいた。
1教科だけでも受けられなかった夏期講習の自習を… と声を掛けたものの、程なくしてソファーの上で寝息を立てていた。
今日は勝ち上がった男子の応援に回る。
そして部活の打ち上げ。
今日までは少し目をつむって、片時の夏休みを楽しんでもらおうと思う。
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