ムスメとハハの365日ニッキ

2018年 高校受験を迎えるムスメとそのハハのニッキ。

評定基準の変更。

家庭訪問時に担任の先生が言い残していった件。

 

 

ムスメの中学の評定は絶対評価の5段階評価で、各学期・各教科の点数(テスト・提出物・授業への取組など)を100点満点で算出、

 

90点以上 ・・・評定5 

70点以上90点未満・・・評定4

40点以上70点未満・・・評定3

20点以上40点未満・・・評定2

20点未満・・・評定1

 

となっていた。

 

ここ何年かで公立高校の入試制度が段階的に変わっていき、ムスメの学年が完全移行する最初の学年となる。

この中学では、絶対評価が導入された当初は均等に20点刻みで5段階評価していた。

成績の度数分布は正規分布に近い山型になることが多いところ、上位層と下位層が二分化されている現状を抱えているこの中学では、ラクダのこぶ型の分布になる。かつ上位層の山を構成する人数の方が多い。

結果、平均点60点程度の定期テストを実施すると、評定4・5が多発する。そのため定期テストを難化して調整すると、今度は下位層がほとんど点数を取れずそちらが問題視されるようになったことから、定期テストの難易度は元に戻し、評定5の基準を上げ、3の幅を増やすという策に出たらしい。

 

絶対評価なのにこのような調整をして、なるべく評定を真ん中あたり、2〜4に寄せるって、なにかおかしくないか?

特に本来4・5が取れるはずの上位層の子たちは、中には努力しなくてもそのような評定が取れる優秀な生徒もいるかもしれないが、多くは日頃の学習も提出物も授業態度も手を抜くことなく努力している子たちなのだ。その子たちの評定を下げるかのようなシステムにはどうしても納得がいかなかった。

二百数十人いる生徒の中で、評定5がついている人数が一桁の教科が複数あるという現状。公立上位校を目指す子には極力評定5に寄せた内申点が求められるというのに。

 

ハハも一般論としてのこのシステムの矛盾について事あるごとに学校側に訴えてきた。他にもそういう保護者もいたんだろうし、それが多少なりとも功を奏したのかどうかはわからないが… 今年度は評定基準をこのように見直す、ということだ。

 

【5教科(英・数・国・理・社)】

85点以上 ・・・評定5
85点未満・・・評定4

(評定4の下限、評定3以下の基準は不詳)

 

【実技教科(音・美・技家・保体)】
80点以上 ・・・評定5
80点未満・・・評定4
(評定4の下限、評定3以下の基準は不詳)

 

入試制度変更の過渡期にあったことから、試行錯誤して申し訳ありませんでしたが、という前置きのあと…

やはり評定5=90点以上 という基準が厳しすぎたこと、特に実技教科においてはこれだけの高基準になると生徒本人の努力が結果に反映されにくい(例えば体育… テストや授業への取組における努力だけでは高評定に至ることが難しく、そこに元々持ち合わせた高い運動能力がないと達成できない)ことから、このような基準に変更する、ということだった。

 

改めてムスメの中2の各学期の評定を見直し、仮にこれがその評定の最低点(評定4であれば70点)であったとして、学年評定を新基準で積み直してみたところ、5段階×9教科=45点満点 の評定が、5〜6上がることになるのだ。そうなると現在想定している公立高校受験に関しても十分な内申点をもって挑めることになる。というか既に他校からの受験生は一般的にそれくらいの内申点で受験しているのだよ?!

ぶっちゃけ、ムスメの成績は一般的には評定5とされるものがことごとく4にされていたのだ。中3になるタイミングで見直しが入ったことを喜ぶべきであろうが、内申点の20%を占める中2の成績を返してくれ!とも言いたくなる。

 

それにしても一番気の毒だったのは、その基準で中3の内申点が確定された先輩たちだ。ムスメの部活の先輩からも、この中学からこの高校を受験するなら平均的と思われた自分の評定が、入学してみて他中学からきた同級生と比べて3〜4くらいは低いことを知り、合格できたから良かったものの少なからずショックを受けた、という話も聞いた。

 

しかしながらこれだけ基準が引き下げられると、もう言い訳はできない。中2の内申点を取り返すつもりで、オール5を目指す気持ちで頑張ってもらいたい。

あと2週間足らずで中間テストがやってくる。